企業インタビュー
日新産商(株)
Vol.14 常にアイディアと発想の泉を
インタビュー14人目は、日新産商株式会社 代表取締役 社長 河田 鉄也さんです。
常に上を目指し、社員と共に夢と希望を追い続けている河田さんの、温かいお人柄を拝見してきました。
会社概要
会社名 | 日新産商株式会社 |
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設立 | 1957年 |
所在地 | 大阪府吹田市泉町2-36-26 |
事業内容 | ポリエチレン製包装資材加工メーカー ・ドラム缶用内袋(オープン、クローズ、アルミ) ・1tコンテナ用内袋(ポリ) ・各種ポリ袋(一般ポリ、アルミタイプ、静電防止タイプ) ・パレットカバー(外装カバー) |
オンリーワン企業として走り続ける
- Qどのような事業をされていますか?
- A工業用副資材品を取り扱っており、液体・紛体・粘体等の内容物が、容器内側に直接触れないようにする為の内装袋を製造・販売しています。
エンドユーザーの求めている物を分析し、実用性の有る形状すなわち製品にして供給しています。
また、現在取り扱っている商品に留まらず、幅広いニーズにお答えできるよう、アイディアを提案しています。 - Q会社の強み、または課題は何だと思われますか?
- A強みは、まだ市場に存在しないものを形にして特許を取得することにより、オンリーワン企業として走り続けられる事です。
課題は、中小企業という立場から優秀な人財確保が難しいことですね。
実際に、採用して入社承諾書を交わしたにも関わらず、辞退して大手企業へ行ってしまうということもありました。
今後どのように人材を確保していくか、従業員とともに考えています。
原点は、両親から受け継いだモノづくり
- Q今の業種を選ばれた理由、起業のキッカケを教えてください。
- Aモノづくりという難しい課題に対して正面から立ち向かう父親の姿に、達成する喜びと感動を感じた時、同じ仕事に携わりたいという気持ちになりました。
そして、自分自身もモノづくりに携わることで、完成したときの達成感や、「ありがとう」と言われることに喜びを感じました。
日新産商株式会社経営者になるにあたっては、積極的にいろんな場に顔を出したり、団体に入ったりして、自分の存在をアピールしましたが、長男が後継ぎという周りの認識から、次男だというだけで認められず、とても悔しい思いをしました。
それでも、上を目指して努力した結果が認められ、先代である父から経営を任されるようになりました。 - Q江坂にどのような縁がありますか?
- A自転車で行ける範囲に江坂があるので、小学生のころにはよくメダカを捕りに来たりしていましたね。 7年ほど、江坂でBARを営んでいたこともあるんですよ。
町の移り変わりを見てきているので、とても身近なところです。 - Q今までで一番大変だった事、辛かった事はどのようなことですか?
- A社員の給与と仕入先への支払いが出来ない為、土下座をしたことです。
土下座をした瞬間は、自分が自分でなくなる瞬間でしたね。
当然、厳しいことも言われましたが、取引先や従業員たちも最後には協力すると言い、助けてくれました。
このことがきっかけで原点に戻ることができ、モノづくりに没頭。
その結果、開発した新商品が認められて業績が回復しました。
常にアイディアを出し続けて発想の泉を枯らさないことと、有言実行することの大切さに気付かされた出来事でしたね。
- Q会社の夢(ビジョン)はどのようなものですか?
- A全ての社員が夢と希望の持てる企業になる事です。
たとえば面白いアイディアが思いついた時には、社員にも聞いてもらい一緒に考えてもらうことでモノづくりの楽しさが共有でき、新たな発想も湧き出てきます。
全ての社員が、仕事の楽しさと、常に発想し続ける大切さを忘れずに、充実した仕事が出来る企業になりたいですね。
また、グループ会社の社長選任は、同族からの選任をせず、あえて社員の中から優秀な人材を社長に選任しました。
社員が、自分でも頑張れば社長になれるという向上心を持って頑張ってほしいという想いからです。 - Q会社で地域に貢献するとしたら、どのようなことが出来ますか?
- A現在は、これから事業を立ち上げたいと一生懸命頑張っている方への支援を行っています。
今後は、身近なボランティアから取り組み、少しでも世の中のお役に立つお手伝いがしたいですね。
河田さんはこんな人
年齢 | 45歳(2012年現在) |
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誕生日 | 昭和42年7月23日 |
血液型 | B型 |