企業インタビュー
社会福祉法人コミュニティキャンパス
Vol.36 障がいがあってもなくても。互いが認め合い、楽しく生きられる社会に
インタビュー36人目は、社会福祉法人コミュニティキャンパス 高岡 善弘さんです。
障がい者が地域で一緒に楽しく生きられる社会を願う、高岡さんの事業にかける想いをお聞きしました (理事長の牧野 篤子さんの代わりにお話をおうかがいしています) 。
会社概要
事業所名 |
社会福祉法人コミュニティキャンパス |
創業 |
1998年4月 |
設立 |
2003年4月 |
資本金 |
1000万円 |
所在地 |
大阪府吹田市寿町1-6-10 (本部) |
事業内容 |
精神・身体・知的等の障がい者の生活介護・就労支援事業・相談支援事業・グループホームヘルパーステーション・児童デイサービス などなど |
生活から就職。段階を踏んだ支援ができる事業所
- Qどのような事業をされていますか?
- A主に障がいをおもちの方の生活支援と就労支援です。生活支援事業はグループホームなどで利用者の生活の場をつくっています。就労支援事業では主にパン屋や喫茶店など、飲食系のお店を経営し、利用者に働いていただいています。他に、18才以下の方に向けた日中支援事業や、市の委託で高齢者向けの弁当製造事業なども行っています。
- Q会社の強み、または課題は何だと思われますか?
- A強みは、「生活・学習・就労」という3つの考えを軸にすることで、利用者が生活を安定させつつ学び社会に旅立つという流れが作れることです。
課題は、うちを卒業した人がいかに社会に挑戦できるか、というところです。一度ダメであっても、ここに戻って、再挑戦することで成長して欲しい。高齢になり就職が決まりにくい利用者が増えているということも悩みです。また、よりたくさんの人にご利用いただけるようグループホームなどを増やしたいのですが、法律などの関係で難しいという現状もあります。
障がい者が不当な差別を受けることなく働いて欲しい
- Q今の業種を選ばれた理由、起業のキッカケを教えてください。
- A弊社の創業時からのモットーとして、「障がいのある人もない人も関係なく、地域で皆と一緒に生きていこう」「みんなどっこいどっこい」という想いで事業を継続中です。
- Q江坂にどのような縁がありますか?
- A私も吹田の生まれなんですが、特に江坂に目を向けることになったきっかけは、高木さんに出会い「障がい者雇用は大手のみならず、中小企業にこそニーズがある」という話を聞いたことでした。江坂には大手・中小含むたくさんの会社がありますので、多くの利用者がそこで就職できたらいいなと思っています。
- Q今までで一番大変だった事、辛かった事はどのようなことですか?
- A昔は障がい者に対する偏見がとても強く、家族にさえ酷い扱いを受けていた方もおられました。不当な扱いでネガティブになり「俺が死んだ方がみんな喜ぶやろう」と思う人もいたりして。そういう現実を見るのはとても辛かったですね。
今は障がい者への扱いは昔ほど酷くなくなりました。
それは当事者、家族の努力。行政や医療、福祉事業所が地域に入ることで色々な支援の手が打てるようになり地域で孤立することは少なくなりました。また社会の中での権利意識の向上で生き易くなったと思います。ただ、問題の「透明化」が起こってしまい、世間がそれを認識しなくなってしまった感も受けます。
触法問題、依存問題、虐待問題など根本的には解決していないものは沢山あります。
障がいがあってもなくても。互いが認め合い、楽しく生きられる社会に
- Q会社の夢(ビジョン)はどのようなものですか?
- A創始時の話でも少し触れましたが、やはり「地域で皆と楽しく生きていけるステージを造る」ことです。 理事長は「違いを理解する人たち」が集まり「多様性を認める懐の深い社会」を造りたいと話しています。そのような夢の実現を願って、私たちは事業を行っています。
- Qどのようなことで地域に貢献したいですか?
- A利用者さんが地域の企業で働くことで、貢献できたら嬉しいですね。 また、うちで運営する飲食店でカラオケ大会をやったり、地域の高齢者の集まりに参加して交流したりといった活動も行っています。そのように地域と密に関わることで、皆で楽しく暮らしていけたらいいなと思っています。
- Q今ハマッていることは何ですか?
- Aズバリ「子育て」です。3人の子供を父一人で育てているのですが、実生活の中で「人はこうやって成長していくのか」という発見がいつもあります。それは、この仕事にもとても役立っています。
高岡さんはこんな人!
年齢 |
57才 |
誕生日 |
昭和33年12月1日 |
血液型 |
O型 |
家族 |
4人 (構成:子3名) |
住居 |
吹田市 |